「文法を通して、英語話者と日本語話者の考え方の違いを見てみよう!」
って内容です。
作者の時吉さん曰く、
文法とは、ルールというより人のものの見方を表す道具だと言っています。
確かに、オーストラリアでもアジア系とネイティブでは、そもそも使っている英文が違ったように感じました。
例えば、
1. The cup broke.
カップが割れた
->結果を重視している。(日本人が好む)
2. James broke the cup.
Jamesがカップを割った
->原因を重視している。(英語話者が好む)
みたいなことです。
「なんでそうなったの?」
って言うのを、めっちゃ追求するのが英語話者です。
目次
コミュニケーションの工夫
英文では、主語に大事なことを持ってきます。
The typhoon delayed trains for an hour.
台風が電車を1時間遅らせた。
->台風という原因(状況)を主語にしている
It was delayed for an hour because of the typhoon.
台風のせいで電車が1時間遅れた。
->1時間遅れたと言う結果(事実)を主語にしている
「電車が遅れてるよ」
と言う事実を先に言わずに、
「状況がこうだから仕方ないよね」
と、言います。
そうすることで、対人関係を円滑にしているようです。
英語話者の共通認識として、対人関係を円滑にして楽しもうとしているのが伝わってきます。
もう一つの英語話者が好む英語は「Can」。
これは、オーストラリアのベーグル屋のバイトリーダーもよく使っていました。
You don’t have to go home.
まだ帰っちゃいけん!
->話者の意思でだめ
よりも、
You can’t go home.
まだ帰れんよ!
->状況やルールでだめ
をよく使います。